先日久方ぶりに模型を走らせた。
今回はここ数年間に製作した車両を紹介する。
・D2D2200
D2Dとはミャンマーに輸出されたDD51の内、純粋に1両の機関車として竣工した車両に与えられた形式名である。これまでに2両が在籍したことが確認されている。
5年程前にジャンク品として吊り下げられていたKATOのDD51旧製品を購入、
実車同様にキャブの天井高を下げる改造を施した。
生憎改造中の写真は撮影していない。
キャブの改造について、既存の屋根板を取り外し、両端の高さ方向を若干短縮、その上に切り出したプラ板を張り付けることで特徴的な傾斜のある屋根を再現した。
塗装は屋根板をMR.カラーのガルグレー、クリームはGMのクリーム色1号、青帯はMR.カラーのブルー、茶色をGMのぶどう色2号で塗った。クリームと茶色は客車の製作にも応用できる組み合わせである。
管理人は自宅にNゲージを走行させるための資材を持っておらず、この機関車は完成から2年以上走行の可否を確かめられていなかった。
ダメ元でコントローラーの電流を上げていくと、ゆっくりと模型のD2Dは走り出した。
それならばと、ヤンゴン・マンダレー線を走る優等貨物列車のイメージで
弊鉄道所有のGBHVを牽かせてみた。
DD54をミャンマー風に塗り替えた機関車と顔合わせ。
万が一D2Dが走行できなかった場合、本日の主役はこちらになる予定だった。
今度は混合列車風の編成を牽引する。
実車は自動連結器を装備するため各駅停車型の混合列車を牽引することはできないが、これはこれで様になっている。
・その他の車両
混合列車を後ろから見る。
JR東海風キハ47+キハ48.
こちらについては製作途中の写真を撮っているので、後日改めて紹介する。
しばらく模型から離れていた身ではあるが、こうして久しぶりに思い立って走らせてみると、製作した車両への愛着が深まった。
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- 2022/06/19(日) 16:56:45|
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以前KATOレサ5000/10000をGBHV40500風に改造した模型を紹介した。さて管理人は最近同型車を増備したのだが、同じ車両ばかりでは面白くない…ということで、
有蓋貨車を改造した客貨車
GBHDT40300を1両製作することとした。


それでは車体を加工していく。
レサの屋上のビードと側面の支柱を削り取る所までは有蓋車の時と同様である。

実車は側面の扉を撤去しているので、車体に穴を開口する。
モールドされている扉を全て開口するのでなく、3/4程度にしておくと実感的である。
また凹凸の爪による台枠との接合を活かすため、車体裾の台枠のモールドの辺りで切断は止めておく。

妻面にも窓が設置されているので、実車を参考に開口する。下端は模型のモールドを基準にすると良い。

プラ板・プラ棒で側面を製作する。幕板部の外吊りドア撤去痕は0.5mm厚のプラ板、支柱は0.75×0.75mmのプラ棒を貼り付けている。
この外吊りドア表現はABC連結器のGBHV40000番台を製作する際にも有効な手法である。
また記事の上方に掲載した実車写真と比較してみると、日本のレサの方が車体長が長いことがわかる。
模型に元々備わっているモールドを1スパン分短縮するとよりGBHDT、更には有蓋貨車の実車に近くなる。

塗装は下地処理としてサーフェーサーをまず吹き付ける。

続いて車体上部の水色…の前に先に帯の白を全体に塗るのがセオリー(隠蔽力の弱い色から塗っていく)なので参考にされる方は気を付けてほしい。
水色はMr.カラーのスカイブルーを選択した。京浜東北線などの青22号に相当する塗料で問題ない。

白帯を0.6mmマスキングテープで保護する。位置は以前に製作した客車と同じ高さになるように調整した。

腰部と妻面の茶色を塗装する。当方はMr.カラーのレッドブラウンにした。
こちらも旧形客車のぶどう色が近似色である。
屋根は銀色で塗装されているので、お好みで艶消しの銀色塗料を塗装する。

車内が見えやすいので、実車に即して内部をよもぎ色で塗装した。厳密には下半分は茶色で塗装されている。
台枠に取り付けられているダイキャストの錘も外側から丸見えになるので、メタルプライマーで下地処理の上黒で塗装する。
腕のある方は室内のベンチシートや乗客なども再現すると楽しいだろう。

以前製作した車両と連結して撮影。混合列車に欠かせない客貨車が我が家の鉄道に加わった。
- 2020/04/29(水) 20:23:45|
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コツコツと製作してきたミャンマー風鉄道車両が増えてきたので、近隣の貸レイアウトにて走らせてきた。

機関車はDD54がアルストムDF1200と汽車会社製DD1200を折衷した様なスタイルだったため、MR標準のクリームベースに塗装した。
混合列車では、機関車次位は有蓋車、タンク貨車は編成中間、編成最後尾は車掌車あるいは荷物車となる事が多いようである。
また、編成中間に回送の機関車が連結される事もある。

南国を思わせるゾーンにて。アッパークラス客車はGMの81系客車キットをベースに、汽車会社製BDUXEZ1800やBDUEZ1190番台に似せてみた。荷物車はトミックスのマニ50の雨樋を削り、車体を短縮して、それらしく仕上げた。

以前ご紹介したKATOベースのRBE2571との共演。地方の主要駅では、RBEと混合列車が交換する光景も見られる。
- 2017/05/01(月) 23:20:50|
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プラ板と単品販売のNゲージ台車を使って、ミャンマーでよく見かける長物車を製作した。

・製作方法

車体を0.5mm厚のプラ板で、台車は
有蓋貨車でも使用したKATOの「タキ43000台車TR214」(品番8013D)を選択した。
車体長・幅は前作の有蓋貨車に合わせており、プラ板を8.5mm×1.8mmで切り出している。
台枠部は1.5mm幅のプラ棒を用いた。
車体を組み立てた後、サーフェーサーを塗る。車体色は退色した雰囲気を出すためサーモンピンクを選択した。

台車はプラねじを一度取り外し、頭をやすりで平滑に整えて、逆さまにして本体に取り付ける。それから車体に接着する。
軽さが気になる人は、薄い重りを台車間に貼り付けると良いかもしれない。
・実車の使用例
MR側では、Timber WagonやFlat Wagon等と呼ばれる事の多い長物車は、実に様々な場面で活躍している。
①木材輸送

木材などの長尺物の積載は本来の用途と言えるだろう。画像の様に角材を使用して荷造りをしている他、鉄製の柵柱を装備している車両も存在する。
ちなみに今回製作した車両は、画像の14510をモデルとしている。
②砂利輸送

無蓋貨車に交じって、砂利輸送に用いられる事もある。
③コンテナ輸送

一部車両は、近年海上コンテナ輸送の実証試験のための改造が施されている。
④控車

ターミナル駅での入換作業の際、連結器を合わせるために編成と機関車の間に連結して用いられる車両もよく見かける。
ミャンマーの場合、古くからあるフック式連結器、自動連結器、RBEや中国からの移籍車の高位置の自動連結器、の三種類が現在用いられており、編成と本務機・入換機とで連結器の仕様が異なってしまうケースが発生する。その際に、専用の長物車が画像の様にアダプターとして使われるのだ。
⑤部品輸送

整備中の車両の台車や変速機などを保管・輸送する際に、長物車が用いられる事がある。

木材輸送車として、またレイアウトのアクセサリーとして長物車はあなたのレイアウトでも活躍する事でしょう…
- 2017/02/21(火) 19:54:15|
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KATOのレサ10000(orレサ5000)を改造して、ミャンマーで一般的な有蓋貨車を製作した。


改造メニューは、
・レサ10000の屋根のリブを削って平滑にする
・側面中央の支柱を三本に変更する(種車は四本)
・台車を分売品の「タキ43000台車TR214」(品番8013D)に交換する ※「とびうお・ぎんりん」セットの車両には装着できないので注意
・塗り替える
完成すると、↑画像の様なタイプに近くなる(近年製造された有蓋貨車は扉が三方向に開くするタイプで、台車がTR214に近い形状のものとなっている)。

加工中の車両。側面の支柱は、0.75mm角棒を使用している。
屋根の凹凸を削る時は、削り過ぎて角が丸くならないよう注意。灰色で成形されたロットは進捗状況が把握しやすい。

加工の段階順に並べてみた。有蓋貨車のみの貨物列車の再現には、7~10両は欲しいところだ。

ミャンマーにありがちな編成をこつこつ製作中。いつになるかはわからないが、完成次第また紹介したい。
- 2016/11/25(金) 12:35:18|
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ミャンマーに渡ったJR四国のキハ47形のうち、ツートンのRBE色に変更されたRBE2571+2572を製作した。
Nゲージ模型でのキハ40系はKATO,TOMIX,マイクロエース、永大等から製品化されている中で、比較的安価に手に入れられるものとして今回はKATOの0番台を種車とした。

実車はベンチレーターのみならず、冷房機器も撤去されているので、0.5mmのプラ板で塞ぎ板を再現した。また水タンクも高さを低くしている。水タンクの形状は、永大製品のものが比較的実車に近い。またプラ板ももっと薄いものを使用した方が実感的であろう。
屋根板を除いた車体側は、タイフォンのみ実車同様のスリット状のものに変更した(Tomix製品のパーツの余りを使用)。

M車、T車を組み立て、近隣の模型店で試運転。
海水浴場を再現したエリア付近が、かつて同車が運行されていたモンユワ―マンダレーの沿線風景を思わせるものがあった。

JR東日本東北地域本社色、JR東海色との並び。東日本車は、ベンチレーターを撤去してミャンマー仕様としている。
様々なキハ40系がミャンマーに活躍の場を移している現在、実車のRBE2571+2572は、次はどこを走るだろうか。
- 2016/04/06(水) 12:52:12|
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2015年は、例年以上に多くの鉄道車両が、日本からミャンマーへ輸出されました。
今回はそれらのうち、Nゲージで製品化されているものを紹介します。
なお、本記事は2015年12月現在の情報を基にしておりますのでその点ご了承下さい。
2014年度までに輸出された車両と製品化に関する情報は、
こちらにまとめてあります。
1.いすみ鉄道いすみ201
いすみ鉄道200'型はトミーテックから発売の「鉄道コレクション」にて、第15弾と2014年5月発売の2両セットにて製品化されています。
現状としては、オープンパッケージである後者の方が入手しやすいです。
今春輸出された201番は2両セットに含まれており、かつ実車はいすみ鉄道時代の塗装を踏襲しておりますので、今回紹介する中では最も手軽に楽しむ事ができます。
屋根、床下をグレーで塗装する事で、より実車に近づける事ができます。
2.三陸鉄道36型
今春2両が輸出されました。
トミックスからは以前から36型が発売されていますが、冷房化改造後の仕様となっている最新版の2両セットを入手するのが最も楽でしょう。
なお、実車は屋上の冷房機器部を下げる改造が施されています。
3.JR東海キハ11系
マイクロエースから各番台・仕様が2両セットで既に発売されています。A3851番の製品が、最も東海時代の末期に近い仕様となっています。
ただし、発売から既に時間が経過しており、中古市場でも入手は困難となっています。
ミャンマーでは5両編成で運行されており、屋上の冷房機器部は低屋根に改造されていますので、かの地での仕様を再現するには今回紹介する中で最もハードルが高いです。
4.JR東海キハ40系
JR東海塗装の製品としては、カトーからキハ40と48の2両セット(既に絶版)、トミックスからキハ48の2両セット(500,1500番台)と限定品の3両セット(キハ40の2000番台2両、キハ48の1500番台1両)が存在します。
自分で塗装をする場合には、もちろんこの限りではありません。
現時点で竣工している車両は冷房機器が屋上にないタイプなので、車体の改造はベンチレーターと水タンクの撤去となります。
5.JR東日本キハ40系
東北地域本社色としての製品は、カトー(キハ40 2000番台2両セット、限定品)、トミックス(キハ40 500番台、2000番台)のものがあります。後者の方が発売から日が浅く、入手しやすいです。
実車は現時点で非冷房のキハ40 500番台3両、2000番台1両が輸出されています。トミックスの2000番台は冷房改造車となっているため、500番台の方がより手軽にミャンマー仕様を再現する事ができます。2000番台も屋根板を原型のものと交換する事で、簡単に非冷房車の見た目に近づける事ができます。
なお、現時点で運行されている車両は6両編成で、キハ48形との混結となっていますので、編成単位での再現は48形を塗装変更したうえで用意する必要があります。いずれの車両も、屋上のベンチレーターと水タンクを撤去しています。
- 2015/12/31(木) 21:54:10|
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ミャンマーを走る鉄道車両の中には、日本のものと類似した車両も存在する。
その似ている車両が模型化されていれば、容易にミャンマーの車両を再現することが可能だ。
今回紹介するのは、このタイプのタンク貨車だ。

このTBOHV11484は、14Dn(バゴー発ヤンゴン行の鈍行列車)と思われる列車に連結されていた。
見た目としての車体長や、タンクの形状が日本のタキ3000型に類似している。
KATOから発売されているタキ3000型(Nゲージ)を改造したのが、下の画像である。

改造箇所は手すりの撤去、タンク上部の開口部の短縮、梯子の移設をした程度。
台車を交換するとさらに正確になる。
ここまで似ていると、もしかしたら日本製なのではないか・・・と想像も膨らむ。
- 2015/05/13(水) 21:32:19|
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ミャンマーに輸出された日本の鉄道車両の中には、模型化(Nゲージ)されているものも少なくありません(むしろされていない方が少ない)。これらの車両を模型で集めてみるのも楽しいでしょう。
今回は、現地で運用に入った事が確認されている車両の内、製品化されているものをまとめます。
なお、正確なミャンマー仕様にするためには、再塗装や車高の短縮化等大小何らかの加工が必要です。
参考までに予想難易度を三段階の★で表しました。
1.鉄道コレクション第15弾各種(加工難易度★ ※名鉄は★★)
トミーテックから発売された鉄道コレクション第15弾のテーマは、富士重工のLE-Car IIシリーズでした。
この弾にはミャンマーへ輸出された車両が多く含まれており、以下の車両が該当します。
・真岡鐵道 モオカ63型
・いすみ鉄道 いすみ200’型
・天竜浜名湖鉄道 TH1型
・名古屋鉄道 キハ20形
・樽見鉄道 ハイモ230-300形
・伊勢鉄道 イセ1型
・甘木鉄道 AR100型
・樽見鉄道 ハイモ230-310形(シークレット)
名鉄キハ20型はドアが一部移設されているので、その加工が必要です。そのほかの車両は全て塗装変更のみでRBEにする事ができます。
イセ1型とAR100型は同仕様なので相互に代用が可能です。
さらにモオカ63型を塗り替えてイセ4型にする事も出来ます。
また、いすみ200'型とハイモ230-310形は2両セットがそれぞれ発売されています。
どの車両も首都圏の模型店の中古販売コーナーでも未だに見かけますし、人気の差はあれど比較的容易に入手できるでしょう。
私も何両か作ってみました。

2.北海道ちほく高原鉄道CR70型 (加工難易度★★★)
トミックスから二両セットが発売されています。
実車は車高を切り詰める改造が施行されていますので、模型もそこをどうするかによって加工難易度は大きく変わります。
キハ130型でも代用可能です。
3.松浦鉄道MR100型 (加工難易度★)
トミックスから発売されていましたが、既にカタログ落ちしており入手は困難です。ただし塗装変更を前提にキハ120鋼製車で代用する事も出来ます。
ミャンマーでは塗装が変更されていないものも多く、無加工でも楽しむ事ができます。加工するとしても屋上のクーラーを外して取り付け穴を埋めるだけです。
4.JR四国キハ47型 (加工難易度★)
JR四国色はトミックスから発売予定となっており、屋上機器の取り外しの加工のみでミャンマー仕様にする事ができそうです。
またそれ以外のカトーやマイクロエース製品も加工や再塗装によって、MR色に変更されたRBE2571・2572にする事も出来ます。
5.JR北海道キハ40系 (加工難易度★~★★)
JR北海道からミャンマーへ渡ったキハ40系は、キハ48-300番台3両と元急行宗谷キハ400系再改造車5両に二分する事ができます。
前者はトミックスから限定品で発売されたキハ40系北海道色三両セットのキハ48が該当しますので、二両集めてコンピューター大学線のRBE2588・2589を再現する事ができます。勿論屋上機器の取り外しは必須です。
後者はマイクロエースから4両セット(キハ40系-330番台タイプ 北海道標準色)が発売されていますので、こちらを手に入れるのが最も楽でしょう。ヤンゴン環状線のエアコン車として運行されている編成を正確に再現するには、キハ40-330が2両・キハ48-1330が3両が必要となり、先述のセットの他にキハ48を二両調達する必要があります。
また、いずれの車両もクーラーの嵩下げ加工が必要となります。
なお、実車は2014年の運用開始から数か月後に車体ラッピングが施されました。
6.JR北海道キハ141系 (加工難易度★)
グリーンマックスからキハ141・142の二両セットが発売されています。加工は屋上のベンチレーターを撤去する程度です。
また車体を赤+クリーム帯で塗装する事によって、RBE2583・RBE5044の編成にする事も出来ます。
実車同様、マイクロエースのオハフ51に運転台を取り付けて製作した人がいるとかいないとか()
7.キハ38型 (加工難易度★)
マイクロエースから新久留里色の二両セットが発売されています。こちらの加工はベンチレーターを撤去し、前面の貫通扉を灰色で塗装するだけです。
なお、実車は2014年の運用開始から数か月後に車体ラッピングが施されました。
8.三陸鉄道36-1100型 (加工難易度★★)
36型自体はトミックスから製品化されています。しかし、ヤンゴン臨港線で運行されている元36-1100型はカタログ落ちしており入手困難です。
またクーラー部の嵩下げ加工も実車を再現するためには必要となります。
9.キハ58型 (加工難易度★★★)
カトー・トミックスから様々な車両が発売されております。特に細部にこだわる場合には、トミックスの車両セットも探す必要があるでしょう。
問題は加工です。元JR西日本車は幕板部を、元JR東日本車は腰部を切断して、車高を詰める必要があります。果たしてここまでするモデラーは出てくるのでしょうか・・・?
10.キハ52型 (加工難易度★★★)
キハ58型と同様、カトー・トミックスから製品化されています。
ベンチレーターの撤去の他、車高の短縮加工が必要となります。
11.キハ183系 (加工難易度★★~★★★)
トミックスから様々な仕様が発売されています。なおミャンマーに渡った車両の中ではキハ182-100のみ製品化されておりません。
現在までにミャンマーで運用に投入されたのはキハ183-100とキハ182-100(回送運転台を設置した車両)、またキハ182とキハ184も数両が竣工しているようです。
どの車両もクーラーを嵩下げし、水タンクを撤去しています。またキハ183-100は上部の前照灯をやや下げています。
塗装はJR北海道時代のHET色よりも濃いグレーをベースにしている他、ブルートレインの塗装を模した車両も存在します。
12.キハ181系 (加工難易度★★~★★★)
カトー・トミックスから製品化されています。
車体の加工はラジエーターの撤去の他、冷房機器周辺を嵩下げする必要があります。
塗装はJR西日本の塗装をベースに、現地で塗り直されております。
実車はヤンゴン環状線に当初から投入された編成、チャイトーへの直通列車に使用された編成、予備車の三種類に分類する事ができ、前者二者はラッピングが施されています。車両の整備の都合等で頻繁に車両が交換されている様で、同じ塗装で統一された編成は最近はほとんど見られません。従って、どのような仕様を再現するかが製作者にとってネックとなりそうです。
13.DD51 (加工難易度★★~★★★)
2014年現在6両がミャンマーへ輸出されています。内二両は車体を二分割してDD1101~1104の四両の機関車に改造されました。残りの四両中二両はJR貨物出身で、D2D2201・2202として竣工しています。これらの車両はミャンマー国鉄色のクリーム・濃紺帯・茶色の塗装に変更されています。JR北海道出身の二両はJR北海道色に近い塗装に変更(やや薄い青がベースとなっている)され、2015年1月現在改造中です。
DD51はカトー・トミックス・マイクロエースから様々な仕様が発売されています。細部にこだわりたい方は実車の出自に合わせた製品を種車にする事となります。加工点を車体を二分割されていないD2D2200に限って挙げると、キャブ部の低屋根化が最大のポイントになります。
以上です。ミャンマーで活躍する日本の中古車両の中には塗装があまり変更されていないものもいますので、無加工で車両を並べるだけでそれらしい雰囲気を出す事ができるかもしれません。
今後は製作した車両の紹介も随時紹介して参ります。
(2015年3月7日記)
- 2015/03/07(土) 02:16:20|
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